ごあいさつ
一般社団法人 写真整理協会 代表理事 浅川 純子
日ごろ意識していないけれど、誰でも持っている『思い出』の写真。当たり前の日常のように、写真は私たちの側にあまりに自然に存在していて、その価値に気づく機会はほとんどありません。
私がぜひ伝えたいことは、写真が個人にとってとても大切なものなのに、紙焼き写真はしまいっぱなし、デジタル写真は撮りっぱなしと、本来の目的である「見る」ことが忘れられていることです。そして、今この瞬間に壊れて消えてしまうかもしれないデジタル写真が、しっかり「残る」形で保存されていないことです。
私はこれまでたくさんの人と話し、現状を目の当たりにしてきて、これは今の時代の緊急な課題だという思いを強めています。SNS投稿が目的だったり、スマホがいっぱいで困っていたり、メモ書きや仕事の資料の写真と家族写真が混在していたり、写真の使われ方が急速に変化しています。・・・ただ、私がどうしてもこの課題を解決しなければとならないと固く思う理由は、どなたに聞いても、今も「写真は『思い出』です」と答えられることなのです。
この壁を取り払うことができるのが、「写真を整理する」ということです。ものと違って、最近の写真はデジタルデータなので、溜まり過ぎている状態を見すごすことができます。けれど、大量過ぎる状態で「あの時のあの光景」を記録した一枚を探すのは、とても難しいことです。
さまざまな情報、さまざまな商品やサービスがあふれる中で、「あなたに合った方法」を選ぶことが大事です。見にくかったり扱いにくいと、続けられないからです。
あなたの本当に大切な人や、がんばって歩いてきた道のりの記憶を、いつでも鮮明に蘇らせてくれる写真。その写真たちを未来のご自分や子どもたちのために、しっかりつないでいってください。みなさんがその思い出を胸に、これからも豊かに生きていただけるよう、力を尽くしていきたいと思います。
理事 柴田 和枝
人生は思い出づくり。ハレの日も、何気ない日常も、そこにある喜怒哀楽のすべてがその人の人生を彩ります。そしてそれを、人は写真に残します。忘れてしまわないように、思い出として残るようにと願ってシャッターを押すのでしょう。
思いが込められた写真を大切に扱って、整理して、いつでも見返せるようにしてそばに置いたら、毎日の暮らしはとても素敵になるということを伝えたくて、写真整理アドバイザーさんと一緒に写真整理を広める活動をしています。写真整理協会をホームにして、同じ思いでつながる人の輪が広がり、活動がさらに発展していくことを願っています。
理事 笹川 浩一
記録に残るよりも記憶に残るようになりたい。トップアスリート達がよく口にするフレーズです。写真や動画のもつ力も同じではないでしょうか。記録もさることながら、より多くの人に記憶という感動を伝えることができたら最高だと思います。
そんなお手伝いができるように頑張りましょう!